もちろんクリエーターの方々は秒速で
「Sure!」
と答えるわけですが、僕は一介の居酒屋バイト。
慣れない手つきで生ビールを創るのが関の山です。
無理やり”創る”なんて書いてしまいましたが、実際は”注ぐ”ですね。
その”注ぐ”だけの行為でさえ、泡の量にダメ出しされて満足にできていないのが現状。
たとえ注ぐことができるようになったとしても、何かを創ることができるようになるのだろうか…。
なんて真剣に考えているわけではありません。
別にクリエーターじゃなくても一生懸命お皿を洗っていれば食っていけるんです!
が、しかし。
最近クリエーターの集まりに放り込まれるという経験をしてきたので、今日はそのお話。
話は知人からの一報に始まります。
「カフェづくりの話があるから来てみない?」
と誘われて行った佐賀県有田市。
幸楽窯という製陶所にカフェスペースを作るらしい。
そこに集められたのが有名なクリエーターの人たち。
何をクリエートしてるのかイマイチ把握しきれていないのですが、とにかく何か創ってる感が出てました。
そこに僕はカフェを沢山訪ねたというだけの理由で参加しているわけですね。
とにかく肩身が狭いとしか言いようがない雰囲気。
それでも、せっかっく来たので流しそうめんだけ食べて帰るわけにはいきません。
勇気を振り絞って一言、二言発言しました。
クリエーターに交じってビールも美味く注げないカフェ好きフリーターが頑張ったと思いますよ、ほんと。
心から自分を褒めてあげたいし、みんなから沢山々々褒めてほしい。
マジで。
さてさて。
クリエーター云々が本題っぽい流れですが、実は本題じゃないので軽く説明すると、
「みんなアイディアの引き出しが一杯あって面白いなー!」
って感じ。以上。
さて。本題は村づくり。
人生初の村づくり的体験をしてきました。
大がかりなことではないものの、敷地内に川で遊ぶスペースを作る作業です。
鬱蒼と生い茂る草を刈るわけですが、先ずは草刈り機が持ち寄られるというベースがあります。
サイハテ村や、田舎のシェアハウスを興してきた人たちもいるので当たり前っちゃ当たり前なんですけど、世の中の当たり前とはちょっと違う。
慣れた手つきで次々と狩られていく草。
僕は薙ぎ払われる草を熊手で一生懸命一カ所に集めてました。
そして邪魔な枝はのこぎりで切り落とします。
たまに引っ張たりもします。
そんな血と汗の滲む作業。
もちろん疲労困憊であちこち切り傷がついて辛いんですけど、
普段は都会の真ん中でのうのうと生きているので新鮮で気持ち良い。
いつもは控えている炭酸飲料をラッパ飲みして心地よい喉越しも味わいます。
その後は温泉で汗を流して晩ご飯は出前の中華料理。
クリエーターだから何なのかわかんないですが、出産直後に胎盤を食べる話で盛り上がってました。
その輪で話してた5人中2人が食べたことあって、5人中5人が意気揚々と胎盤の味と食べ方を熱弁。
よくわからない熱気に包まれるという新しい経験をしてきました。
クリエーターって凄いね。
さて。
主題はクリエーターっていうのは別に物じゃなくても新しくなくても創っていくことだよね!
遊び場でも、もちろん胎盤料理もね!
っていう落としどころかと思ったんですけど、
最後の最後に話を聞いた幸楽窯の社長が究極のクリエーターでした。
話の内容をいちいち説明していると論文書けちゃうくらいのボリューム。
面白かったのが陶器とグラスを組み合わせたIoTワイングラス。
ワインの温度を感知する機能を有している上に、
アプリと連動することにより温度表示してくれて、さらにはワインの銘柄を入力すると種類毎の最適温度がわかるという優れもの。
エッジが立ち過ぎてて買う人はワイン通のGACKTか金持ち中国人くらいしか浮かばないんですけど、兎にも角にも優れものということだけはわかります。
そしてクリエーター中のクリエーターの感覚であることもわかります。
ちなみに社長は御年49歳。
周りで話を聞いていた若者が圧倒されるばかりの熱量でした。
社長ほんと凄い。
といった感じで同じように圧倒されて社長に惚れ込んでしまったので、東京で開業する居酒屋の備品は幸楽窯に発注することを決めてきました。
有田焼きを使うことは決めてたんですけど、早々に決まって良かったです。
というクリエーター社長スゲーという幸楽窯礼賛の記事でした。
綺麗なゲストハウスもあるので、ぜひ遊びに行ってみてください。
ほな、また!