イースター島から戻って三度目のサンティアゴ。
特に観光名所がないサンティアゴ。
かと言って何もしないのもアレなのでネットで調べました。
どうやら中心部から少し離れた場所に土産屋が軒を連ねる民芸品市場があるとのこと。
荷物を増やせない世界一周。
いつもならスルーですが、旅も残すところ2ヶ月。
そろそろ土産を仕入れても良い頃合かな?
ということで行ってきました。
地下鉄を乗り継いで終点のLos Dominicos駅で下車。
駅からは近いので歩いて向かいます。
その途中にあった公園。
スプリンクラーで水を撒いています。
緑で溢れててえぇやん♪
と呑気に歩いていたら、スプリンクラーに水をブッカケられてしまいました。
スプリンクラー職人が設置するタイプのものらしく、散水の範囲も職人次第。
雑に置くと道の部分までブッカケる仕様です。
この写真は帰りがけに撮った別のスプリンクラーですが、やっぱり豪快にはみ出してます。
チリ人、雑。
確定ですね。
チリ入国直後に食当たりになってから薄々気付いてましたが、やっぱり雑です。
スペイン語が全く話せなくて、繊細で、美味しい食べ物が好きな僕。
スペイン語で、雑で、基本的に飯マズな南米。
もちろん南米に来てからメンタルが削られ続けています。
食当たりは3回起こしてますしね。
そしてチリも例に漏れない雑加減。
もう限界だょ…かわいそうな僕ちゃん…。
さて。
かわいそうな僕ちゃんは公園で水を浴びて南米を出たい気持ちを新たにしつつ、民芸品市場に向かいます。
程なくして市場に到着。
何だか良い雰囲気。
アート。
商品のクオリティも良い感じ。
これはもしかするとカフェも良い感じでは…?
ということで訪れたカフェテリアにて先ずはビールとエビ&チーズの揚げエンパナーダ。
ぼちぼちイケます。
そして肝心のカフェ部門。
頼んだのはアメリカーノとティラミス。
まっず!
はい。人生こんなもんですわ。
良いこともあれば悪いこともある。
ティラミスが不味いとは思ってもみなかったんでショックは大きいですが、
「糖分を控えなさい」
という神様のお告げと思うしかありません。
どうせなら注文する前にお告げが欲しいんですけどね。
できるなら頼みたくなかったティラミス。
無念。
気を取り直して店を見て回ります。
センス溢れる品々。
敷地内全体が良い雰囲気です。
そんな素敵な空間の一角に展示スペースを発見。
どうやらBONSAIが展示されている模様。
雑なチリ人がBONSAIを語るなど笑止千万!
と半ば憤りながら足を踏み入れてみます。
oh…
なんて繊細な…
これは間違いなくBONSAI…
作品の美しさに溜息が漏れるとともに、チリ人を見くびっていた自分が恥ずかしくなります。
スプリンクラーの水がちょっとかかったくらいでチリ人にレッテルを貼るなんて…何て小さい心なんだ…。
36歳にもなって恥ずかしい…。
己を恥じながらも尚、僕を惹きつけて止まないBONSAIの魅力。
目を離せない…これは芸術さくひ…
はい。また来ましたよスプリンクラー。
何か青臭いことを考えていたら、またもスプリンクラーの洗礼です。
逃げ場がないくらい豪快に散水してきました。
間違いなく見学者おかまいなしの設定です。
こんなにBONSAIを愛でてているのに構わず散水。
雑だなんて言ってゴメン!と懺悔していたのに構わず散水。
日本では考えられない雑さ。
ケツの穴の小さい僕ですからね。
こんな対応されたんでは”雑”レッテルを再び貼らざるを得ません。
1日に2回もスプリンクラーをかけるなんて雑の極み。
もう一度宣言しましょう。
「チリ人は雑!チリ人は雑!」
といった感じで雑な国に返り咲いたチリ。
再び南米との相性の悪さを確認して民芸品市場を後に。
そして南米の度は未だ続きます。
ほなほな、また…。