今日も手ごたえのないパワー狩りです。
色も形も感触もないパワー。
狩っているのかさえも分からない不毛な狩り。
とは言えトレッキングは健康にも良いですし、
気分も軽やかになるので無駄ではありません。
もう、この際パワーのことは忘れてスポットを楽しみたいと思います。
スポットになってしまうとメッカでも何でもなくなってしまいますが、
あるかもわからないパワーに一喜一憂するより賢明でしょう。
さて。
目指すはベルロック。
パワーは気にしない方針に切り替えたんですけど、
たまたまパワー渦巻くボルテックス(渦)の場所を示すサイトを見つけました。
パワースポットの中でも特に力が強い場所が載っています。
これでようやくパワーを感じることができる…。
もう諦めたと思ってたのに、
「ねぇ、今何してんの?」
と、アタックしていた女性からLINEが送られてくるような感覚でしょうか。
今までパワ子に猛アタックしていたのに、
もう振り向いてもらえないと思って引いてみたら、
向こうが気になってアプローチしてきた、みたいな。
まさか僕もパワー相手に恋の駆け引きみたいな様相を呈しているとは思ってませんでしたが、
確実に流れが良い方向に向かっているのを感じます。
というわけでパワ子が待っているであろう、
ボルテックスのポイント目指して日の出前から出発します。
サイトによるとトレッキングコースを少し外れた場所にボルテックスがあるらしい。
わりと駐車場から近い場所だったので15分くらいで到着。
ようやくパワーを感じることができる期待に胸を膨らませ、
地図が示す場所を丁寧に歩いて回ります。
「パワ子ちゃ~ん。どこかな?
いるんでしょ?この場所が好きって言ってたもんね?」
お~い!パワ子ちゃ~ん!」
もちろん、このセリフを実際に独り言ちてたわけではありませんよ?
ただ心境としては、まさにこの通りで、
目をギラギラさせながら立ち位置を変え続けました。
ただ、立ち位置を変える度に輝いていた瞳は曇っていき、
間もなく死んだ魚のような瞳に変わり果ててしまいました。
「あのLINEは何やったんや…」
と、現実と虚構の境目がわかんなくなってきましたが、
結局のところボルテックスの近くに行っても何も感じることはなかったという話です。
実際にパワ子は居たかもしれないんですけど、
見つけられなければ文字通り話にもなりませんからね。
わかりやすくする為の例え話で話のせいで、話がややこしくなってきましたが、
結論としてはパワ子に後ろ髪引かれていないで次の恋愛に行けば楽になるよ、と。
思い返したら、いつも幼馴染のネイちゃんが側に居たじゃないか、と。
まさにネイチャーのように包みこんでくれる優しさに癒されていたじゃないか、と。
目立たなくて大人しいから、いつもパワ子の陰に隠れていたネイちゃん。
この日も気付いたら側にいたネイちゃん。
僕はパワ子を探すのを止めて再び前に歩きだしました。
今度はネイちゃんと一緒に。
これからはずっと一緒だよ、ネイちゃん。
ちょっと頭おかしくなったんじゃねぇの?
って思った方が10割くらいいらっしゃると思うんですけど、
安心してください、何の問題もありません。
ただカフェ巡りのブログとしては問題がないわけではなさそうですが、
次の記事でオススメカフェ!とか言っておけば帳消しでしょう。
さて。
気を取り直して行きましょう。
パワーを感じられなさ過ぎて血迷っている場合ではありません。
朝7時の話なんですけど大幅に文字を割いてしまったので、
ここからはサクサク進めます。
これがベルロック。
これがベルロックから見る朝日。
これがパワ子の力で捻じ曲がる木。
これも。
何だかんだ険しい道を歩いて限界まで登ってみました。
上の方は完全自己責任スタイルの危険な場所なので、
油断していると真っ逆さまに落ちてベルロックに頭カチ割られます。
パワーどころの話じゃなくなって命に関わっちゃう。
そんなスリルを味わいながら軽く汗を流して、
朝の気持ち良い時間を過ごしました。
やっぱ自然て良いね!
ついでに教会にも行ってみました。
小高い丘に建つホーリークロス教会。
ガラス張りに浮き立つクロスが良い感じです。
教会は教会で凄いなぁ、という感じなんですけど、
教会から見下ろす位置にある豪邸が、これまた凄い。
噴水もあれば、滝もあるし、
池の傍にはハイティーが楽しめそうなスペースまであります。
ここまで揃えているなら恐らく上品な口髭を蓄えた執事も仕えているでしょう。
こんな豪邸にネイちゃんと住めたらなぁ…、
と再びややこしい思考回路になってしまいましたが、
自然に囲まれて過ごし、池を眺めながらマカロンを楽しみ、
優しく包み込んでくれるような女性が側にいれば、
パワーを求める必要なんてないですよね。
というわけで。
自然に囲まれる以外の要素が難しそうなので、
もう少しだけパワーを求めてセドナを迷走したいと思います。
待っててね!パワ子ちゃん!