運命の女性との出会いⅡ~フェアバンクスの夜の祈り~

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前回、恋に落ちてさえもいない恋物語に文字数を割いてしまい、
オーロラに関しては全く触れることができませんでした。
35歳にもなって恥ずかしい限りなんですけど、
まぁ、男の子は幾つになっても大体こんなもんだと思います。

さて。時間は前後して失恋にも満たない失恋の前日。
恋の予感に少しワクワクしていたフェアバンクス2日目。
初日にうっかりオーロラを見てしまって、
オーロラ欲が落ち着いてしまったのですが、
事前にツアーに申し込んでいたので行かざるを得ません。
キャンセルするのもアレですし?
というか英語のメールも電話も億劫だったりして?
何というか惰性でツアーに参加する感じになりました。
ちなみに参加費は$75なので、けっこうな出費になります。
ツアーのお迎えまでは暇なのでアップルシナモンティーを飲みつつ、
時間が過ぎるのをひたすら待ちます。

そして時刻は22時。
ようやくお迎えの車が来ました。
同行者は一名。
助手席に座ってドライバーと談笑しています。
理解できる単語が出てくると、
誰も見ていないのに後部座席で頷きながらロッジに向かいます。
同行者の女性は既に何回かオーロラツアーに参加しているらしく犬ぞりも楽しんだ様子。
すると話の途中で突然、

「ニジカンデ〇〇ドルダカラアマリタカクナイヨ」

と日本語で話し始めました。
突然過ぎて最初は何を言っているか理解できなかったんですけど、
少し冷静になってニホンゴを日本語に翻訳。
ようやく事態を把握しました。
今は東京で働いていて8日間の休暇を取ってオーロラを見に来たとのこと。
オーロラツアーは既に4回参加。

「ダッテセッカクダカラホンキダサナイト」

とのこと。
オーロラにのホンキの「ホ」の字も出していない僕とは大違いです。
得意げに見せてくれたベストショットもホンキ出している感が伝わってきます。
ロッジについて準備をしているとカメラを2台準備。
ホンキを出している感が伝わってきます。
レンズも魚眼レンズで…(以下同文)。

さて。彼女のホンキは置いといて。
お察しかとは思いますが、

「よもや…これは何かのご縁…?」

と恋の始まりに仄かな期待を寄せております。
だってねぇ。
たまたま二人っきりになった参加者が日本から来てる外国人ですから。
意気投合とかしちゃったりして、じゃぁ明日カフェでも行く?
みたいな流れに自然となったりして、
じゃぁじゃぁ、帰国したら東京で会ってくれる?
みたいな約束までしたりする可能性もあるんじゃないの?
とか、普通考えたりするじゃないですか?普通?
なので会話する機会をサバンナのライオンの如く、
眼光鋭く伺っていたんですけど、
ロッジの女将さんと会話し続けていて会話の糸口が掴めません。
こちとら会話のシュミレーション万全。

「実は世界一周のカフェ巡り旅をしてるのさ」
「Awsome!ステキ!Cool!」

なんて流れから東京のお洒落カフェをお勧めしたりして、
じゃぁ、そこで報告会だね♪というところまでは完成しているんです。
あとは隙さえあれば切り込むだけ!

と、隙を伺っているうちに鋭い眼光も鈍く陰りを見せ、
手持無沙汰なので外に出て星を見上げていました。
星、ほんとキレイ。
ロッジの猫ちゃんが人懐こくって、
座っていると膝の上に乗ってきます。

「温かいでしゅねぇ~にゃんこちゃん~♪」

と、なでなでして癒されているとオーロラが盛り上がってきました。

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流れ星も写りこんだりして良い感じ。

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暫くしてから場所を湖畔に移します。
雲が空を覆い始めて残念な感じですが、それはそれで良い感じ。

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RPGのオープニングの禍々しい雰囲気の空っぽくて良い感じ。

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結局、僕はタイミングを逸し続け、
完璧な会話のシュミレーションもお蔵入り。
名前さえ聞かないままに彼女とお別れしました。
27時前に宿に着いてから流れ星の写った写真を見ながら、
旅の間に運命の女性に出会えますようにと祈ってから眠りにつきました。

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著者プロフィール


世界300軒の人気カフェを巡り、珈琲と食と世界を変える飲食店プロデューサーの卵
世界のカフェライター イマオカシ
1980年奈良県生まれ 35歳
大阪大学大学院修了後、10年勤務した製薬会社を退職。
2016年1月より1年かけて世界の300軒を超えるカフェを巡る世界一周を計画。
大学時代に研究した「脳と味覚」と、営業で培ったコミュニケーションスキルを活かし、世界の珈琲や超健康になる食の情報や人生を楽しむためのコツを発信する。
帰国後はスーパーフードで超健康になる食をテーマに、癒しの空間をプロデュースする飲食プロデューサー兼カフェ経営者を目指している。
モットーは「仲間を豊かに」「食で世界を変える」「おもろいことを仕事にする」である。
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