充実したサファリを終え、
未だに脳内でお土産軍団の「This one!」が鳴り響くものの、
気持ちの良い朝を迎えました。
少し時間は戻るのですが、サファリから帰った夜はナイロビのホテルに宿泊。
危険な場所のホテルに泊まるわけにはいかないので、
安全な場所で探すと値段は高くなって一泊7000~7500円くらい。
高くて高くてBooking.comの申し込みボタンを押すのを何度もためらいましたが、
背に腹は代えられません。
まだ命を失うわけにはいかないのです。
親に孫の顔を見せるまでは…。
というわけで。
外に出て夜襲をかけらたらひとたまりもないので、
晩ご飯はホテルのレストランにしました。
ご飯の高さよりも命を優先。
安全第一。孫の顔第一。
ちなみに食べたのはカレー。
照明の具合で不味そうに感じますが、
実際そんなに美味しくなかったので問題ありません。
そしてケニアっぽいという説明をされたわりには、
ケニアっぽい感じはあんまりしませんでした。
それでも安心して食べられるので文句は言えません。
ホテルの入り口は2人のセキュリティが守ってくれていますからね。
高いご飯もセキュリティの給料になると思うと安いものです。
そして食後は部屋でリラックス。
高いだけあって部屋はゴージャス。
コーヒーまで置いてくれています。
そんな特別扱いは6か月間されることはなかったので、
ついついテンションが上がって記念撮影。
バスローブまでついているなんて超VIP。
もしケチって安い場所のホテルにしていたら、
チェックインの前に身包みはがされてバスローブどころじゃなかったでしょう。
ほんと、お金の使い方1つで天国と地獄です。
と、いうわけで。
話は戻ってナイロビの朝。
値段が高いわりにチェックアウトは10時。
しかしフライトは23時。
そしてここは治安の悪いナイロビ。
極力外に出ていたくはありません。
金にものを言わせてスーパーウルトラレイトチェックアウトにしようかと思いましたが、
さすがにこれ以上の出費は痛い。
仕方なく厳重警戒態勢で外に出ます。
もちろん手ぶらです。
一眼レフなんか持っていようものなら、
瞬く間にすっぽんぽんにひん剥かれてしまいます。
ポッケにケニアのお札を突っ込んで、
雰囲気だけはオラついて街を歩きます。
ビクビクしていたらカモにされてしまいますからね。
オーラだけは百獣の王です。
さて。
一応カフェをいくつか調べていたのですが、
見に行ってみるとインスピレーションを受ける雰囲気0。
カフェの訪問軒数に固執して銭を失うのもアレなので、
小腹を満たすためにファストフード店へ。
目を付けていたのは丸亀製麺のトリドールが出店した「teriyaki JAPAN」
ゆくゆくはアジアで飲食店をチェーン展開する野望があるので、
日本初の飲食店は覗きに行きたくなります。
入口のセキュリティを潜り抜けて注文。
待っている間にWi-FiのPWを聞いたら、
ちょっと待てと言ったきり音沙汰がなかったり、
お手洗いに行ったらドアの前に4~5人が座って談笑していたりと、
ケニアっぽい適当さを味わいつつ、
ようやく目当てのテリヤキチキンと焼きうどん。
まぁ、味はさて置き。
商品のチョイスは良いかもしれない。
このままパクってアジアのどっかで商売始めてもいいな、
なんて思ってしまいます。
悪い意味でアルデンテのうどんを無理やり平らげ、
ちょっと雰囲気の良さそうなカフェへ。
いつもなら一眼レフを構えて、
あーでもない、こーでもないとアングルを工夫して写真を撮るところですが、
生憎手ぶらでのお出かけなので今回は撮影なし。
暫くまったりしてからカフェを出ます。
どこか観光スポットがあれば良かったのですが、
何も無い上に犯罪が怖い。マジで怖い。
なのでホテルのカフェで引きこもりです。
豆の産地ケニアなのに今まで飲んできた中で一番不味いコーヒーをすすりながら、
出発の時間まで時間を潰し、ようやく時間に。
旅に出るまではケニアのコーヒー農園にでも行けたらなぁ…、
とかノホホンと考えていましたが、
蓋を開けてみると犯罪に脅えて震える日々でした。
それでもイカ焼きとサファリを想像以上に満喫できたので、
ナイロビを離れた今となっては怯えた時間も含めて良い思い出。
いつかライオンハートを手に入れて、
堂々と再びこの地に降り立つことを楽しみにナイロビの地を後にします。