サファリ最終日。
前日にスペイン人が日の出を見たいから連れて行けと言い出して、
急遽、日の出に合わせて出発することになりました。
マサイ族のお土産を半額に値切る猛者なので、
いとも簡単にドライバーに認めさせていました。
凄いぞスペイン人。
朝は6時30分発。
朝のティータイムまで予定に組み込まれているので、
6時30分に集合しても遅いぞ、なんて指示がドライバーからありました。
コーヒー・紅茶なんて尿意の敵なので、どうでも良いんですけど、
少しコーヒー飲むくらいなら薫りで気分も良くなるか、
ということで15分くらいに行くと、
同行しているインド人夫婦とスペイン人は既にティータイム。
僕もサクッと済ませようかと思って食堂に入っていったところ、
「君が早く済ませたら早く出られるからね」
みたいなことをスペイン人が言ってきました。
調温厚で仏の家事手伝いと言われる僕ですが、
ちょっとイラっとしてしまいます。
まぁ悪気があるわけじゃないしと何とか気分を落ち着かせ、
スピーディーにインスタントコーヒーを作り、
スピーディーに飲み干します。
ところが。
スペイン人はインド人との話に夢中。
こちらが準備万端なことに気付きません。
声をかけても良かったんですが、
暫く見物していたら、5分くらい経ってようやく気付きました。
さて行くか、となるかと思ったら、
部屋で携帯を充電してるから持ってくる、
とか言い出して、結局彼を待つことに。
彼が合流して車に集まったのが6時30分。
そこに丁度現れるドライバー。
そして急かされる意味があったのか?という疑問。
そして皆無だという回答。
スペイン人の適当な思いつきに気分を振り回されつつ、
車は宿泊地を出発します。
そして保護区入口。
いつものお土産軍団は早朝だからかメンバーは少なめ。
勢いが無いなら無いで物足りない気分になりつつ、
軍団を置いて日の出を目指します。
ちなみに、この時点で日の出に間に合っていません。
もう出ちゃってます。
ただ、雲のお陰で光が少し良い感じにはなっています。
が、この中途半端な朝日さえドライバーは撮る暇を与えてくれませんでした。
停車していたのは、ほんの数十秒だけ。
一応カメラの設定が中途半端な写真はこちら。
もっと良い景色の日の出がゆっくり見れるものなのでは?
という疑問を浮かべながら移動します。
もうサファリはお腹一杯なんですけど、
初めて見るジャッカルや、
地上を走るカバが見れました。
そして到着したのが見晴らしの良い場所。
確かに見晴らしは良いのですが、
もうちょっと早起きして、ここで日の出見た方が良かったのでは?
という疑問が湧き上がります。
そして、そっちの方が良いに決まってるやろ!という答えが出ます。
ドライバーにも色々と気分を振り回されながら、
朝ごはんを食べに帰路に就きます。
その道中。
スペイン人が行きたい場所があるとか言い始めました。
他のグループのスペイン人が良かったと言っていたらしく、
ナイバシャ湖に行ってみたいとのこと。
正直なところ早く帰りたかったので、
内心「余計なこと言ってんじゃないよアホたんこ!」という心境です。
こちらの心境を他所に交渉を進めるスペイン人。
料金は3000円プラスで帰りが3時間遅くなって18時でも良いならOKと段取りしてしまいました。
そしてインド人に了解を求めるスペイン人。
了解するインド人。
それから僕にも了解を求めるスペイン人。
了解する日本人。
No!と言えない日本人。
この状況で言えるわけないですよね。
聞かれる前に多数決の圧力がありますもん。
もう少し冷静になっていたら、
予定があるから帰らなければならないという嘘で拒否していたのですが、
残念ながらスペイン人の思惑通りの展開になってしまいました。
朝から続くイライラも相まって帰路の心は乱れています。
きっとナイバシャ湖は素晴らしいから!
と言い聞かせても穏やかになりません。
そうこうしているうちにナイバシャ湖近辺に。
帰路に便乗して乗っていたスタッフを下ろした直後、
警察官が近づいてきました。
何やら穏やかじゃない雰囲気になっています。
でもまぁ、問題ないだろうと思っていたら、
ドライバーの何かのライセンスが失効していたらしく、
罰金を取られていました。
可愛そう。
スペイン人さえ寄り道を提案しなければ捕まることはなかったのにね。
ここで再び燃え上がるスペイン人への怒り。
でもまぁドライバーしっかりしろよ、って話なので何とか気持ちを落ち着かせ、
ナイバシャ湖楽しむぜモードに切り替えます。
そしてついにナイバシャ湖。
何か木が良い感じ!
そしてボートで湖を遊覧できる!
そりゃ3000円も払えばボートくらい付くわな、
とまだ穏やかじゃない心を落ち着かせボートに乗り込みます。
不毛な話を長々と書いてしまったので、
後は写真を貼るだけにします。
と、いった感じでツアーは終了。
帰りの時刻は20時になってしまいましたが、何だかんだ充実した一日。
だがしかし。
やっぱナイバシャ湖はいらんかったな、と。
度々スペイン人の顔が浮かんではイラっとしながら、
ついでに「This one!」攻撃も思い出して更にイラっとするのでした。