また生き延びてしまった…。
ちょっと戦場チックなテイストで目を覚ましました。
900円もの大金を払って掛け布団をかけてる周りの人は、
ぬくぬくと幸せそうに寝息を立てています。
「寒さとの戦いも知らないで気楽なもんだな」
何の優越感かよくわからないんですけど、
上から目線で部屋を見まわし戦場(寝室)を後にします。
今日も掛け布団なしで何とかなりました。
幸い風邪も引いていません。
凍えながら寝ても健康な体に感謝しつつ、
バスツアーの集合場所へ向かいます。
今日はアイスランドの南部を巡る旅。
先ずは「セリャラントスフォス」
小雨で風が吹く中で結婚式を挙げています。
薄着の新婦は大丈夫でしょうか?
寒さに震える経験をしたばかりなので彼女の気持ちは痛い程わかります。
寒いって辛いよね?
でも寄り添うのは僕の役目ではありません。
新郎の役目です。末永くお幸せに。
幸せを願いながら大迫力の滝に近づいていきます。
裏側からも大迫力。
バシバシ水がかかってきますが、それも醍醐味。
自然ってそういうもんやん?
そして次なる滝は「スコーガスフォス」
こちらも大迫力。
かなり近くまで行けますが、
豪快に濡れてしまうので程ほどに。
上からも見下ろせるとのことなので、
何百段もの階段を駆け上がり撮影します。
柵も何もない崖。
稲葉浩志もこんなギリギリの崖を歩いていたのでしょう。
ギリギリ崖の上を行くというな緊張感は、
ギリギリ崖の上の行くことでしか感じることはできない。
僕は臆病者ではないのですが、
危うきに近寄らない、いわゆる君子ですので、
ギリギリの場所までは行きませんでした。
安全第一。
そして、もうちょっと上に行って展望スペースへ。
広い。アイスランドは広いのだ。
滞在時間は短いので、広さに圧倒されている時間はありません。
速やかにも来た階段を戻り、足早にお手洗いへ。
そして、そこでも目の当たりにする物価の脅威。
180円払え(命令形)。
思わず、
「えぇ…」
と声が漏れてしまいました。
お手洗いにお金を払う文化に慣れてきたとは言え、
普通は安くて約50円、高くて約100円くらいです。
僕は真っ当に生きてきた人間ですので払う気満々だったんですけど、
生憎大きいお金しか持っていなかったので
「お気持ちだけ…」
とぼそぼそと心で呟いて、そそくさとトイレを後に。
そして次は石柱群。
溶岩が急速に冷えたことで出来た地形です。
映画「ノア 約束の舟」の撮影現場にもなっています。
凄い。
揃っている。
見事なまでに。
と、自然の力に圧倒されるのですが、
波の激しさにも圧倒されます。
ガイドさんから近寄り過ぎないように、
という注意は受けた波打ち際。
人も死んでいると脅される必要もないくらい激しい波なので近寄ろうとも思いません。
自然やばい。
と、ここでようやくサービスエリアで遅めの昼食。
アイスランド名物のマトンスープ。
これは、確か1200~1300円だったかな?
もはや「安い!買いだ!買い!」
というノリになってます。
恐るべき物価感覚の麻痺。
ちなみにマトン大好きではないので、
まぁ、うん…という感想なんですけど、
満足感はパンとバターが補填してくれました。
ありがとう、パンとバター。
ここからはサラっと流します。
サービスエリア近くの黒い砂浜。
民族博物館の古民家。
暖を取るために一つのスペースで二人が寝るとのこと。
可愛い色使い。
といったところでツアーは終了。
残念ながら硫黄注意報が出ていたので氷河の見学はできませんでしたが、
十分自然を満喫することができました。
ただ、ガイドさんにお勧めされた行ったレイキャビクにあるFish&Chipsのお店。
1800円を払いましたが、
1000円分くらいは衣でした。
悲しさに打ち震え、そして今夜も寒さに震えて眠ります。
どうか明日も生きていますように。