「さっっっぶ!」
アイスランドだからね。しょうがないね。
飛行機からタラップに出た瞬間に悟りました。
重ね着が足りない。
秋口で8~10℃といったことろなんですけど、
Tシャツとパーカーでは凍えてしまいます。
とりあえず重ね着をすべくホテルに向かいます。
ヒートテック→Tシャツ→ウルトラスリムダウン→パーカー→レインジャケット。
完璧。
ちなみにレインジャケットは必須です。
ほとんど毎日雨が降る上に、天気も変わり易いアイスランド。
町中の人を見てみると、殆どがレインジャケット着用です。
風も強い時が多いので、傘より雨合羽というわけですね。
さて。
着込みに着込んだところで町中へ。
先ずはカフェ「Reykjavik Roasters」
豆に拘っているカフェの殆どはHARIOの道具を使っているのですが、
ここは珍しくKaritaの道具を使っています。
非常に偏見に満ちた分析ですが、
店主は変化球好きのトリッキーな性格なのでしょう。
ちなみに超ウルトラハイパーちょべりば物価高のアイスランドですが、
コーヒーに関しては目玉が飛び出る程ではありません。
一杯500~600円くらい。
カフェ巡りに支障が出なくて良かった…。
肩を撫でおろし、一息ついたところでカフェから近くの教会へ。
モダン!
シュッとしてる!
絵画までモダン!
ここアイスランドは歴史が浅い上に、
元々が北欧神話の信仰でしたからね。
ヨーロッパでよく見る石造りの古い教会は見かけません。
まぁ、それにしても思い切ったモダンっぷりですわ。
そして、それから街歩き。
ヴァイキングの船がモダンに。
家もモダン。
ゲシュタルト崩壊間近のモダン。
崩れてしまう前にモダンじゃない夕食を紹介。
パンに入ったスープで有名な「Svarta kaffi」
ここに来て物価の問題です。
先ずは300ccのビールは800円くらい。
そしてメインのスープは2000円弱。
過去を振り返るとモロッコ人のウルトラぼったくり5倍価格で、
タジン鍋が750円ですからね。
実際は130円くらい。
比較するアレでもないんですけど比べずにはいられません。
晩ご飯をカップ麺で済ませるという技もなくはないんですけど、
外食も経験のうちですからね。仕方ないね。
一気に涼しくなった財布を抱えて宿に戻ります。
そして再び物価問題。
安宿の中でも珍しく掛け布団が別料金で900円。
LCCの預入荷物は別料金だよ?みたいな戦略です。
卑怯なりよ!と文句を言いたいところですけど、
これも商売ですからね。逆らうことはできません。
温かい布団で眠るんだろうな、と思っていたんですけど、
ここはグッと堪えて冷たいマットレスに寝転がることに。
どうか凍死しませんように…。
そして深夜?朝方?
案の定寒さで起きます。
「さっっっっぶ!」
苦し紛れにレインジャケットをかけてみますが焼け石に水。
どうしようもないので丸まって眠くなるのを待ちます。
そんなことを何度か繰り返し、朝を迎えます。
「生きてて良かった…」
モロッコに続いてアイスランドでも命の危機。
いくつ命があっても足りない危険な旅路。
デリケートな僕には過酷な旅はまだ続きます。