パリと言えばディズニーでしょ!
というわけでは決してないんですけど、
ミュージアムパスの元を取るための貴重な時間を割いて行ってきました。
というのも姉が大のディズニー好きでして、
僕は姉のリクエストでバズのフィギュア撮影を各地でしております。
こんな感じ。
せっかく近くにディズニーがあるので、
姉孝行も兼ねてバズ撮りに行くことに。
旅の資金がなくなったら姉にも無心しなきゃいけないかもしれないですからね。
LINEのみさわ土下座スタンプで懇願ですわ。
その準備のためにもディズニーでの撮影は不可欠。
孝行というより戦略、でしょうか。
下心丸出しのディズニーランド・パリ。
さて。
ディズニーは市内から電車で1時間くらい。
道中は夢の国でハジけられるかクヨクヨしていました。
そもそも行く動機が下心で、
ディズニーもそこまで好きではないし、
35歳の男の子が一人で行くわけだし。
テンションが上がらない要素がバッチリ揃っています。
それでも時は残酷なもので、
刻一刻とディズニーが近づいてきます。
そしてとうとう最寄駅に。
オープンまでに余裕があったので、
とりあえず駅の売店で買ったビールとバゲットサンドで景気付けです。
素面でディズニーに行けない悲しき35歳。
ほろ酔いの状態で少しだけ気が強くなる35歳。
力強い足取りで夢の国に向かいます。
目指すはミッキー。夢の国の首領。
彼にフィギュアを持たせてバズ撮りできれば、
姉の資金融資の可能性は爆上げ間違いなし。
ところが。
ミッキー&ミニーのグリーティングは早々に締め切り。
ディズニーランドのホテルに泊まっている人は8時に入場できるので、
10時入場では時すでに遅しというわけです。
僕の資金の事情も知らないでミッキーに押し掛けるファミリーを睨みながら、
僕は茫然と立ち尽くします。
このままでは資金の工面が暗礁に乗り上げてしまう…。
絶望の淵に立たされながらも、
お酒の入った35歳の心は折れませんでした。
一応自撮りだけして、すぐに気持ちを切り替えます。
とりあえず眠れる森の美女の城へ。
この城を背景に撮影すれば資金調達の可能性がきっと開ける!
と、勇んで歩き始めた時に見つけました。
ディズニーの古参キャラ、ドナルド・ダック!
彼の力があれば資金の援助は70…いや80%は固い…。
下心とお酒の勢いで僕は一人列に並びます。
前後はもちろん幼子を連れたファミリー。
完全に浮いている35歳のアジア人。
それでも僕は並ばなければならない。
ご機嫌取りのために払った入場料は約6000円。
元を取らなければ夢の国から出るわけにはいかないのだ!
と、文章の勢いで押し切ろうとしましたが、
実際は居心地の悪さで死にそうになっていました。
ドナルドとはしゃぐ子供たちを前に僕は心の中でセリフを繰り返す
「Bonjour Monsieur」
あくまで明るく。
35歳とは思えない無邪気さで、
丁寧な挨拶でドナルドの心を解し、
最高のバズ撮りを成し遂げるのだ。
僕は繰り返し呪文のように心で唱える。
「Bonjour Monsieur!Bonjour Monsieur!」
そして順番が巡ってきました。
急スピードで高鳴る胸。
そして目の前にドナルド。
「Bonjour Monsieur(!)」
「!」は伝わらなかったと思います。
何せ緊張でイッパイイッパイですから。
声も大きい声は出せていなかったでしょう。
お酒の量が足りなかった。敗因は酒量。
それでもお調子者のドナルドが陽気に絡んでくれます。
素面なのに、ハイテンション!さすがディズニー!
と、しみじみ感心する間もなく握手してから早速撮影へ。
ふざけて寄りかかってくるドナルドを支える35歳の男の子(酒気帯び)。
そして目的のバズ撮りへ。
おもむろにポケットからバズを取り出し、
ジェスチャーを交えて撮影をお願いします。
キャストのお姉さんは
「Oh~Buzz Lightyear!」
とナイスなリアクション。可愛い。
そしてフィギュアをドナルドに渡すと、
何と彼はクチバシの上に立たせようとするではありませんか!
バランスが悪くて立たせるのに毎回苦労するバズ!
それをクチバシの上に!
何てチャレンジャー!何てサービス精神!
そしてバズは見事にクチバシの上に!
堂々と手を横に広げてるドナルド。
無表情なのにドヤ顔のドナルド。
凄いぞドナルド!ありがとうドナルド!
これできっと姉からの資金調達は間違いない!
ちなみに後日、画像を見た姉からのLINEがこれ。
ありがとうドナルド。
あなたがディズニーナンバー1だ。