【はじめに】
英語が話せなくても問題ないよね、という状況ではなくなってきた昨今。
実際、僕も会社に勤めていた頃は一生日本語オンリー派でした。
でも今はフィリピンとマルタ共和国で語学留学するほど、
英語の必要性をひしひしと感じて焦りもある程に。
もちろん世間の英語の語学留学に対する注目度も上がってきていて、
専門の書籍も出ているくらい。
そこで有名な留学先での経験をもとに二つの国を比べてみました。
【費用】
費用については、一概には比較できないのですが、
学校に支払う金額としては大きく変わらないのが現状です。
費用は寮費も含めて15~20万円くらいでしょうか。
ただ、カリキュラムによって違ったり、
寮を一人部屋にすると高くついたり、
マルタだとホームステイをすると高くなったりします。
さらにマルタの場合は夏に価格がかなり上がるので要注意。
食事の提供についてはフィリピンの語学学校は寮制がメインなこともあり、
朝、昼、夜と含まれている学校が多数です。
一方マルタでは朝食だけは提供するというケースが多く、
昼と夜の食費が余分にかかるので生活費は高めに。
ちなみにレストランは観光客向けが殆どなので、
パスタだけで1000円する店も珍しくありません。
総合して考えると、食事も寮で提供され(る場合が多く)、
その上物価も安いフィリピンの方が安上がりになります。
ちなみにフィリピンでは一食400円くらいが相場でしょうか。
友人と飲みに行ってもビール1~2本頼んで平均1500円くらい。
フィリピンの都市によって相場が違ってきますが、
いずれ日本より安い食費で済ますことが可能です。
【授業】
授業内容は学校によって異なるものの、
フィリピンの場合はマンツーマン授業が受けやすいカリキュラムを組みやすくなっています。
僕が通った学校ではグループ50分×2、マンツーマン50分×4の一日300分。
マルタの場合はグループ授業がメインで、
僕が選択したコースではグループ90分×2、マンツーマン90分×1の一日270分。
またマルタの学校はグループの人数が多く、経験した中では最多で8名。
一方フィリピンは最多で4名と決まっていました。
色々な学校を比較してみても、
フィリピンの学校の方が自分のスタイルに応じたカリキュラムを組める柔軟さがあるような印象です。
逆に言うと、マルタの場合はマンツーマンレッスンを増やしたくても、
フィリピンのようにマンツーマンメインにすることは厳しいシステムとなっています。
【生徒の国籍】
フィリピンの場合は韓国人、日本人が多く、台湾人もチラホラといった感じでしょうか。
日本語を話さない環境を作ろうと思って韓国人比率が多い学校を選んでも、
小さい学校だと、たまたま日本人が多数になるケースもあるでしょう。
基本的に韓国資本のマンモス校ならば韓国人比率が多くなります。
マルタの場合は様々。
トルコ、ドイツ、イタリア、ロシア、チェコ、ベネズエラ、アルゼンチンetc.
ヨーロッパに限らず色んな国から集まっています。
ただ、韓国や日本と違って英語を話す機会が多い国なので、
全体的に英語のレベルはフィリピンの語学学校に通う人よりも高いです。
へなちょこ英語しか喋れない僕からすると、
学校通わなくてえぇんちゃうん?みたいな人が多数を占める印象です。
【アクティビティ】
僕が通っていたのはフィリピンのバコロドという都市だったのですが、
休日には車でビーチリゾートに行ったり、山中にあるリゾートで遊んだりしていました。
多くの学校はセブ島にあるので、
セブ島でもビーチリゾートで遊ぶことができます。
メガネザルで有名なボホール島に遊びに行けたりも。
ショッピングモールも充実しているので買い物も楽しめます。
かなり広いスペースに日本では見かけないブランドもあったりして、
一日をモールで過ごしても飽きないくらい。
観光地も多くはないですが、楽しめる環境になっています。
その他の都市にも語学学校がありますが、
多くの島で成り立つ国なのでやはりアイランドホッピングが魅力でしょう。
マルタの場合は島がビーチリゾートみたいな感じなので、
授業が終わったらビーチで日光浴というのが定番です。
バカンスで来た人向けのアパレルブランドもありますし、
教会や建築物を見る観光地もあったりします。
休みの日は日帰りで近隣の島に遊びに行くこともできます。
海がとにかくキレイなのでマリンアクティビティが人気です。
スキューバはもちろん、イルカと泳ぐアクティビティもあります。
映画ポパイのテーマパークもあったりします。
またイタリアが近いので、金曜の午後からイタリアに遊びに行くことも可能です。
【こんな人にはフィリピン】
英語がからっきしです!という人にはフィリピン一択です。
そしてマンツーマンの授業を沢山取れる学校を選ぶのが得策。
できれば日本人と距離を取った方が良いのは勿論ですが、
これはそれぞれのストイックさにお任せといったところですね。
ちなみに土日の休みに日本人の友達と過ごしていると、
月曜日には思ったように英語が出てこなくなります。
本気で集中して勉強する場合は、
韓国資本のマンモス校に通って、母国語禁止のスパルタコースで、
マンツーマン授業をガッツリ取って、休みの日は韓国人と仲良く、
といった感じ。
あと、フィリピンが関係するビジネスが頭にある人も、もちろんお勧め。
フィリピンはこれから成長していく国なので、
少しでも可能性として考えられるなら人脈づくりも視野に入れると有意義な留学になるでしょう。
実際、僕の場合は留学中に飲食業を現地で始めることを考え始めました。
レストランを営む日本人や、沖縄で長く住んでいたエビ養殖業者の役員、
宣伝してくれると約束してくれた先生方と繋がることができて、
語学以外での実りの方が大きかったのでは?と思えるくらいでした。
【こんな人にはマルタ】
それなりに英語ができてコミュニケーションが不自由でない人には良いと思います。
あとヨーロッパの知り合いが欲しい人には大きなチャンスになるでしょう。
ビーチリゾートでゆっくりしたい、マルタの雰囲気に憧れる、
なんてフワっとした理由で行っても面白いと思いますが、
英語がそこまで得意じゃない人にとっては良くない選択になるかもしれません。
また治安に関してはフィリピンよりは良い印象を受けます。
そしてホームステイができるという点は大きな魅力だと思います。
実際に経験していないので何とも言えませんが、
補講をホームステイ先で受けられるようなものですし、
ホストと深い繋がりができることも貴重な経験だと思います。
そりが合わない場合は変更してもらうこともできるので、
異文化交流も目的としたい場合はマルタのホームステイ留学をお勧めします。
【まとめ】
へなちょこ英語の上達が最優先!という場合は、
距離も近くて、物価も安くて、マンツーマン授業が充実しているフィリピン一択!
特別な理由があればマルタもお勧めですが、
基本的にはフィリピンの方がコストパフォーマンスに優れているのは間違いなし。
また選択肢もマルタに比べると多いので、自分の好みに合った学校が見つかる可能性も高いです。
ただ、首都のマニラは他の都市に比べると治安が良くないので避けた方が良いでしょう。
いずれ意欲のある人はどこで勉強しても大丈夫だと思うのですが、
個人的にはフィリピンでの留学をお勧めしたいと思います。